5540860 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

まぐ ? まぐ ~ 不妊治療 もう一つの選択 特別養子縁組 ~

まぐ ? まぐ ~ 不妊治療 もう一つの選択 特別養子縁組 ~

ぷー太を迎えた日

ぷー太を迎えた日

ぷー太を迎えた日

その日 全然眠れないまま朝がきた。
急いで身支度を整えて
施設に向かう。
前の日の夜はとても複雑だった。
こうやって旦那と二人きりなのも
今日までなのだ。
3人家族になる、、、。
外は桜が咲いていた。

施設につくのが少し早かったので
近くの公園で桜を見ながら
おにぎりを食べた。
二人とも口数が少ない。
どんな子だろう、、ドキドキする。

施設に着くと 会の代表の方もいらした。
他愛もない世間話を30分くらいする。
こうしてる間も胸はドキドキして
とても苦しい。
代表の方はニコニコしている。
そうするうち
3日間過ごすことになる部屋に通された。
今日から3日間ここで研修するのだ。
ドキドキは絶頂だった。

コンコンとノックする音がして
戸が開いた。
その瞬間から私は涙で前が見れなくなった。
職員の方が赤ちゃんを抱っこして
中に入ってこられた。
涙で視界がはっきりしないけど
青い服を着ているのがわかる。

男の子だ!!!
運命の子だ!!!

「ぷー太くんです。3ヶ月になりました。」
おしゃぶりをくわえ、目をくりくりさせた
ちょっぴりプクプクな男の子。
「どっちが先にだっこされますか?」
私はすごく抱っこしたかったのだけど
涙でどうにもならず
先に いも(旦那)が抱っこした。
「へへ かわいい」
いも(旦那)がつぶやく。
そして私が抱っこ。
涙は抑えられない。
「、、やっと会えたね」
そう言って抱きしめて
それから私達は3人家族になった。
苦しかった不妊治療の日々も
全てはこの子に出会うためだったんだなぁって思った。

産みのお母さんはこの日
来ることはなかったが
将来会えるときがきたら連絡しますとのことだった。

この日はじめて親子3人で眠った。
ふと横をみると
かわいい寝顔がある。
夢じゃないかと何度も頬をつねった。
夢じゃない。
出会えたんだね。

  ぷー太を迎えた日

子育て研修2日目

前の日は興奮の一日だった。
はじめてのミルク。
げっぷもうまくさせらない(^^;)
オムツを替えるのもはじめて。
ぷー太はまだ首が微妙にすわっていなくて
抱っこするのにも緊張する。
突然泣き出すぷー太。
オロオロする新米父と母。
3時間おきにミルク。
夜もぜんぜん寝られない。
一日で二人の目の下にはクマができた(笑)

昼間 ぷー太を職員の人に預かってもらって
必要な物をベビー用品店に買いに行く。
途中そば屋で昼食。
二人でそばを食べてると
さっきまでのことが夢のような気がしてくる。
昨日子ども迎えたんだよねえ、、ウソみたいだねえ。
いや 夢じゃない。急がなくちゃ!
急いで店に向かう。

店では 何を買っていいのか正直とまどった。
こんな店にはいるのは初めてで
テンパってしまう二人(^^;)
とりあえず 哺乳瓶 洗剤 下着
服を何枚かと ベビーカーを買う。
色々選んでるうちにとても楽しくなって
あっという間に時間が過ぎてしまう。
早く帰らなくちゃ!!ぷー太が待ってる!!

急いで施設に戻ると
職員さんが ぷー太くん元気に遊んでましたよと
ぷー太を連れてきてくれる。
「お待たせしました ぷー太」
と 抱っこすると 満面の笑みのぷー太。
あううううぅ かわいい♪(=><=)

夕方 何の時間かは忘れたが
施設内に「七つの子」の音楽が流れた。
ぷー太はすやすやと寝ている。
夕日が窓からはいってて
かわいい寝顔にうっすらとさす。
こんなこと思うのはどうなのかなぁと
思うけど
まぐはこのとき 七つの子を聞きながら
ここにいる赤ちゃんたちは
自分に親がそばにいないことも知らないで
すやすと眠ってるんだなぁと
切ない気持ちになった。
そして ぷー太を見ると
たまらなく愛しい気持ちになって
二度とぷー太に寂しい思いをさせない、
絶対幸せにすると誓った。
これからは家族3人 絶対離れない、、と。

子育て研修最終日。ただいま!わが家!

子育て研修最終日。
午前中で終える。
今日このままぷー太は わが家へ帰るのだ。

これから3ヶ月 会の試験期間になる。
3ヶ月一緒に暮らして大丈夫となると
本格的に委託 特別養子縁組の申請となるのだ。
ただ、、もしそれまでの間に
産みのお母さんが やっぱり育てますということになれば
返さなければならない(><)
そういう念書にもサインをした。
(したくはなかったけど サインしなければ
 子どもは渡してもらえない)
3日過ごして この時点ですでに
絶対手放せない!!って気持ちになっている。
いや、、3日過ごしてじゃなく
きっとあの出会ったときから絶対返せないのだ。

昼前に施設の方に挨拶をして
帰途につく。
外は雨。
買ったばかりのベビーカーに
ぷー太を大事に大事に乗せ、
寒くないように服を着せて
ベビーカー用のカッパをかける。

慣れない手つきでベビーカーを押しながら
電車を乗り継ぐ。
自分がベビーカーを押す日が来ようとは、、、。
周りの視線や何もかもがくすぐったく感じられた。

家につくと
中にはいらず そのまま近所の
ショッピングセンターのベビー用品売り場へ直行。
大買い物(^^;)
布団 オムツ ミルク おしりふき ゴミ箱
服 下着 とにかくすごい。
店の人も何事か?というように
あっけにとられている(^^;)
たぶん普通は妊娠中に少しずつそろえるので
ここまでまとめ買いはしないんだろうな。
タクシーのトランクからはみ出しそうなくらい
買いまくった(笑)

そしてやっと家。
「ただいま!
今日からここが ぷー太の家ですよ」
3人で一緒に家に入る。
これから本当に3人家族の生活がはじまるのだ。
お父さんと お母さんと ぷー太♪





© Rakuten Group, Inc.